あかぎれの原因と予防|水・洗剤・乾燥。板場・畑・トラックの手は、傷む理由が別々だ
あかぎれは、乾燥した皮膚に小さな刺激が重なって割れる。
医師が監修した解説をもとに、原因と予防、皮膚科に行く目安を整理した。
指の関節に、細い赤い線が入る。
曲げ伸ばしのたびにぴりっと痛くて、水に触れるとしみる。
あかぎれの正体は、皮膚の乾燥と、そこへの小さな刺激の積み重ねだ。
この記事では、医師が監修した解説をもとに、原因と予防を整理する。
板場も畑もトラックも経験した僕の目で見ると、同じ「手荒れ」でも傷む理由はそれぞれ違いそうだ、と思っている。
ここは僕の整理で、出典のある事実とは分けて書く。
あかぎれの中で、何が起きているか
医療情報サイトのメディカルノートは、あかぎれを次のように説明している。
皮膚が乾燥してバリア機能が落ちると、皮膚は厚く硬くなり、弾力がなくなる。
その状態では、小さな刺激でも亀裂が入る。
亀裂が深く真皮まで届くと、神経や血管が傷つく。
そうなると出血し、痛みと赤みが出る。
できやすい場所は、指の間、指の関節、手の甲など、乾きやすく動きの多いところだ。
冬に多いのは、空気が乾くから。
ただ、水や洗剤に触れる機会の多い人は、季節を問わずなりやすいとも書かれている。
調理師や美容師、家事をする人が例に挙がっている。
手荒れの原因は、水仕事だけじゃない
山梨大学の皮膚科の教授が監修した解説では、手荒れの原因を三つに分けている。
- 皮膚の病気(手湿疹、アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏症など)
- 感染症(足の水虫が手にうつった手白癬など)
- 日常生活(水仕事、手洗い、洗剤・石鹸・消毒用アルコールの刺激、乾燥)
つまり「冬だから乾燥だろう」と思っていても、別の原因が混ざっていることがある。
あかぎれの解説でも、アトピー性皮膚炎や手のひらの水虫があると起きやすいと書かれていた。
同じ場所に繰り返し出るなら、自分で決めつけないほうがいい。
仕事で分けて考えると、手の傷み方は別々だ
ここからは僕の整理で、医学的な分類ではない。
板場のように、水に手を浸す時間が長い仕事は、洗いすぎと水仕事の組み合わせだ。
解説にある「頻繁な手洗いや洗浄力の強い石鹸は、皮脂を取ってバリア機能を落とす」がそのまま当てはまる。
畑のように、屋外で風と冷たい空気に当たり続ける仕事は、乾燥と寒さが主役になる。
水仕事ほど濡れなくても、空気が乾く季節は手の水分が奪われる。
メディカルノートは、乾燥する季節に屋外で手袋をするよう勧めている。
トラックのように、ハンドルを握り続ける仕事は、水には触れにくい。
そのかわり、車内のエアコンの風と、手を拭いたりアルコールで消毒したりする回数が効いてくると思う。
メディカルノートは、水仕事や手洗いに加えて、アルコール消毒のあとも手が乾きやすいので保湿するよう書いている。
三つとも、水そのものより「皮脂が取られる」「水分が逃げる」が共通点だ。
水から離れた生活をしている人でも、手荒れは起きる。
予防は、保湿・手袋・洗いすぎないこと
二つの解説に共通して出てくる予防を並べる。
- 水仕事、手洗い、アルコール消毒のあとは、ハンドクリームなどで保湿する
- 入浴後のスキンケアで保湿する。長時間の入浴や熱いお湯は避ける
- 水仕事や洗剤を使うときは、ゴム製や塩化ビニール製の手袋で、水や洗剤が直接肌に触れないようにする
- 頻繁な手洗いや、洗浄力の強い石鹸を使いすぎない
- 室内の乾燥に気をつける(加湿器など)
- 空気が乾く季節は、屋外で手袋をする
手袋には注意が一つある。
素手にゴム手袋をはめると悪化することがあるので、下に綿の手袋を着けるよう、山梨大学の教授が監修した解説は勧めている。
手袋の中は蒸れる。
蒸れた状態で長時間はめっぱなしにするのは、僕なら避けたい。
受診の目安
手荒れの解説には、受診の目安が三段階で書かれていた。
- 強い痛みがあって皮膚がむけて出血している、皮膚が化膿して発熱がある → 夜間や休日でも受診
- 赤み、痛み、かゆみ、皮むけがある。皮膚が厚くなってひび割れている。手荒れが長引く、または繰り返す → 診療時間内に受診
- 短期間で治まって繰り返さない → 状況により検討
あかぎれの解説も、亀裂が深くなると細菌感染や慢性的な湿疹につながることがある、皮膚の症状が続くなら医療機関で検査を受けるよう勧めている。
原因を自分で決めず、早めに皮膚科へ、というのが両方に共通した姿勢だ。
僕は薬の効き目や、どの商品が効くかは書かない。
ここまで書いたのは、医師が監修した解説に載っていることと、そこから僕が考えたことだけだ。
手の話は、以前も書いた
手を見ればその人が何をしてきたか分かる、という言葉について書いた回がある。
あかぎれは、その「手が語るもの」の、いちばん痛い部分かもしれない。