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運転中の日焼け止めの塗り方|フロントガラスは通さない。横の窓から入る紫外線は、車によって桁が違う

運転席の窓側の腕だけ色が違う理由を、JAFの測定値と環境省のマニュアルで整理した。
日焼け止めは量と塗り直しで決まる。運転中に見るのは、前より横の窓だ。

運転席の窓側の腕だけ、夏が終わると色が違う。
そう気づいている人は多いと思う。
ガラスは紫外線を通さない、というのは半分だけ正しくて、通る場所と通らない場所がある。
この記事では、JAFの測定値と環境省のマニュアルを使って、運転中の日差しと日焼け止めの塗り方を整理する。

フロントガラスと、横の窓は別物

JAFは、窓を閉めていても紫外線を通す量はガラスの種類で違う、と書いている。
多くの車のUVカットガラスはカット率が約90%、一部の車に使われる「スーパーUVカットガラス」は約99%だ。

2018年のJAFユーザーテストでは、フロントガラスの内側の紫外線強度は、どちらの種類でも1桁(μW/cm²)以下だった。
フロントガラスは合わせガラスで、間に入っている樹脂の膜が紫外線をほぼ全部遮るからだ。

前席の側面ガラスは、数字がはっきり分かれた。

  • 一般的なUVカットガラス … 275μW/cm²
  • スーパーUVカットガラス … 0.8μW/cm²

同じ「UVカット」でも、側面は車によって桁が違う。
JAFは、紫外線カット率は車種・メーカー・グレード・乗車位置で変わるので、取扱説明書やメーカーで確認するよう勧めている。
そのうえで、通常のUVカットガラスでも紫外線はかなりカットできるので過度な心配は要らない、長時間のドライブで積み重なるとシワやたるみなど老化が進む可能性がある、という見解を載せている。

運転席の窓側だけ色が違う話は、この数字で説明がつく。
フロントガラス越しの日差しはほぼ遮られていて、横の窓から入る分が、窓側の腕に当たり続ける。

環境省が挙げる6つの対策

環境省の「紫外線環境保健マニュアル」は、紫外線の浴びすぎを防ぐ対策を6つ並べている。

  1. 紫外線の強い時間帯を避ける
  2. 日陰を利用する
  3. 日傘を使う、帽子をかぶる
  4. 衣服で覆う
  5. サングラスをかける
  6. 日焼け止めを上手に使う

紫外線は、正午前後(その地域で太陽が最も高くなる時刻)にいちばん強くなる。
日陰にいても、空気中で散乱した紫外線や、地面や建物から反射した紫外線は浴びる。
日傘や帽子は直射の分は防げるが、散乱した分までは防げない。
衣服は、袖が長く襟のあるシャツのように覆う面積が広いほうが、首・腕・肩を守る。
生地は織り目・編み目の詰まったものがよく、透かして太陽を見ると分かる。
ただし通気性が悪いと暑い時期は熱中症の心配があるので、そこにはこだわらず、外で気持ちよく着ていられるものを選ぶ、と書いてある。

日焼け止めは6番目、つまり「覆えないところに使う」位置づけだ。
運転中でいえば、袖で隠せない手の甲と顔、半袖で出る前腕が、日焼け止めの出番になる。

日焼け止めの塗り方は、量と塗り直しで決まる

環境省のマニュアルが書いている塗り方は、次のとおり。

  • 戸外に出る前に塗る
  • 顔の量は、手のひらに取って、一円玉を置いたくらいの面積が埋まる量。これを2回に分けて塗る
  • 手のひらに取った分を、顔の数か所に置いてから伸ばすと、塗り忘れと塗りむらが減る
  • 2、3時間おきに塗り直す。落ちたと思ったらすぐ重ね塗りする

塗り直しが要る理由も書いてある。
日焼け止めは皮膚の上にあって初めて効果が出る。
塗ったあとに手や衣類が触れたり、汗をかいてタオルやハンカチで拭いたりすると、落ちてしまう。

SPFとPAの意味も、同じマニュアルが説明している。
SPFは主にUV-Bを防ぐ指標で、塗った部分と塗らない部分で、肌がかすかに赤くなる紫外線量の比を取った値だ。
PAはUV-Aを防ぐ指標で、プラスの数が多いほど効果が高い。
選ぶ目安は、生活シーンと、肌の敏感さの両方で決める。
炎天下で長く外にいるなら効果の高いもの、汗をたくさんかくか水に入るなら耐水性の高いもの、という考え方だ。

僕の考え:運転中は、前より横を見る

ここからは、上の資料を読んだうえでの僕の整理だ。
資料にあるのは数字と一般的な対策で、僕自身が測ったものではない。

屋内の仕事と、畑のような屋外の仕事と、トラックのような運転の仕事を並べると、日差しの当たり方がまったく違うと思う。
屋内ならほとんど当たらない。
畑は上から全体に当たる。
運転は、前からはほぼ遮られていて、横の窓の側だけが当たり続ける。

同じ紫外線対策でも、畑なら帽子と首の覆い、運転なら窓側の腕と手の甲、と見るところが変わる。
運転中の対策は、次の順で考えると無理がないと思う。

  1. まず、自分の車の側面ガラスのUVカット率を、取扱説明書で確かめる。数字が分かれば、対策の強さを決められる
  2. 長袖で窓側の腕を覆えるなら、それがいちばん手間がかからない
  3. 袖で隠れない手の甲や顔には、乗る前に日焼け止めを塗る。長時間の運転では、休憩のときに塗り直す

運転席にタオルやサンシェードを付けたまま走るのは違反になる、というのもJAFが注意している。
スモークフィルムも、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは、可視光線透過率が70%以上ないと違反だ。
窓側の日差しを何かで遮ろうとして、別の問題を作らないようにしたい。

帽子の選び方は、日焼け止めより先に、帽子を選ぶのほうに書いた。
今回の話は、その帽子で防げない、車の中の横からの日差しを補うものだ。

出典

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