日焼け止めより先に、帽子を選ぶようになった
長距離を走っていたころ、日差しは窓越しでも容赦なかった。
もう走らなくなったいまも、帽子だけは手放せていない。
長距離の仕事をしていたころ、朝早い便では西日を、夕方の便では東からの朝日をそのまま顔に受けることがあった。サンバイザーを下げても隙間から差し込んでくる光は防ぎきれなくて、結局いちばん効いたのは、深く被れる帽子だった。いまはハンドルを握る仕事から離れたのに、外に出るときは日焼け止めより先に帽子に手が伸びる。
つばの角度で、見える範囲が変わる
まっすぐ水平に張り出したつばは日差しを遮る力が強い一方で、下を向く作業のときに視界の端を隠してしまう。少し斜め上に反ったつばだと、日差しはある程度防ぎながら、手元の作業や足元の段差も見える。買う前に試着できるなら、まず下を向いてみるといい。店の照明の下では気づかない不便が、外の光の下だとはっきり出てくる。
あご紐の有無で、「飛ぶ帽子」と「飛ばない帽子」が分かれる
運転席では風は関係なかったが、外を歩くようになって困ったのがこれだった。橋の上や川沿いは思っている以上に風が強く、あご紐のない帽子はふとした瞬間に飛んでいく。一度、目の前で飛ばされた帽子が川に落ちていくのを見送ったことがあってから、あご紐は必須の条件になった。緩めておけば普段は邪魔にならず、風が出てきたら締めるだけでいい。
素材の通気性は、被ってみるまで分からない
見た目が気に入って買った帽子が、実際に炎天下で1時間被ってみると頭の中に熱がこもって蒸れる、ということが何度かあった。メッシュ地が入っているか、内側に汗を逃がす作りがあるかは、店頭で軽く触っただけでは判断しづらい。レビューで「蒸れにくい」と書かれているものを選ぶようになってから、外れが減った。
形が気に入っているだけの帽子はいくつも持っていたが、最終的に手が伸びるのは、つばの角度とあご紐と通気性、この3つが揃っているものだけだった。
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