作業着の色の選び方|板場は白、畑は淡い色、トラックは目立つ色。色にも理由があった
作業着の色は好みで決まっていると思っていた。
板場・畑・トラックを渡り歩くと、色はその仕事で一番困ることを避けるためのものだと分かる。
作業着の色は、見た目の好みで決まっていると思っていた。
でも、板場・畑・トラックと仕事を渡り歩いてみると、着る色にはそれぞれ理由があったと気づく。
どれも、その仕事で一番困ることを避けるための色だった。
板場は、白。汚れが見えるから
調理場で白が着られる一番の理由は、汚れが目立つことだといわれている。
白い服は、少しの汚れでも見えてしまう。
だから汚さないように気を配るし、汚れたらすぐに替えられる。
隠すのではなく、見えるようにして清潔を保つ色だった。
畑は、淡い色。蜂と日差しがあるから
畑や山の作業で気をつけたいのは、スズメバチだ。
蜂は黒っぽいものに攻撃性を示しやすいとされ、駆除の現場では白を基本にして、水色やピンクなど淡い色も勧められている。
淡い色は日差しを反射しやすく、白は特に夏の屋外で表面温度の上昇を抑えやすいともいわれる。
黒いシャツで草むらに入るのは、暑さの面でも蜂の面でも分が悪い。
一方で、泥汚れはグレーやベージュ、カーキなどが目立ちにくい。
畑の色は、泥と蜂と暑さの折り合いで決まっていた。
トラックは、目立つ色。見つけてもらうため
トラックの荷降ろしや、夜の路肩での作業では、運転する側から見えることが一番の安全になる。
高視認性の安全服が蛍光色と反射材でできているのは、そのためだ。
ここでは、汚れを隠すことより、遠くから気づいてもらうことが優先される。
同じ「作業着」でも、守る相手が自分の清潔なのか、自分の体なのか、で色が変わる。
いまは、色をあまり意識しなくなった
デスクワークが中心のいまは、仕事のために色を選ぶ場面がほとんどない。
ただ、キャンプで草むらに入るときや、夜に車の外へ出るときだけは、板場や畑やトラックで見た色の理由を思い出す。
明るい色の上着を一枚持っておくだけで、困ることがひとつ減る。