2026.09.23 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット59,693 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

猫背になる原因は仕事によって違う|板場は覗き込む、畑は日を避ける、トラックは寄りかかる、デスクは沈む

写真に写った自分の背中が、思っていたより丸い。
腰・肩・膝・爪・目・首と辿ってきたが、今日は痛みではなく形の話になる。

写真に写った自分の背中が、思っていたより丸い。
そんな経験をした人は多いと思う。
腰・肩・膝・爪・目・首と、体の傷み方を仕事ごとに辿ってきたが、今日は痛みではなく形の話になる。

猫背も、仕事によってできあがる理由が違う。

板場は、覗き込む姿勢が癖になる

まな板は腰より少し低い位置にあり、刺身の断面や盛り付けの細部を見るには、上から覗き込む格好になる。
視線を落とすたびに肩が内側に入り、背中の上のほうが丸くなる。

これは首の記事で書いた「下を向く角度」と根っこは同じだが、そこで凝るのは首の付け根で、こちらは肩甲骨の間から背中全体が沈むように丸まる点が違う。
板場が長い人ほど、立っていても覗き込んでいるような姿勢が抜けにくいと思う。

畑は、日差しを避ける動きが背中を丸める

炎天下では、無意識に首をすくめて背中を丸め、顔を影の中に入れようとする。
前かがみの作業そのものは腰の記事で書いたが、あちらは股関節から曲げる動きで、猫背は肩から上だけが内側に落ちる、また別の丸まり方になる。

日差しを避ける丸まり方と、収穫のために腰から曲げる丸まり方は、同じ「前かがみ」という言葉でひとくくりにされがちだ。
意識して胸を張り直す時間を挟むと、丸まりを引きずりにくい。

トラックは、シートに寄りかかる姿勢が固定される

長距離の運転では、ハンドルに近い位置で肩から前に出る姿勢が長時間続く。
シートに深く腰掛けても、疲れてくると自然に背もたれから浮いて、肩だけが前に出ていく。

信号待ちのたびに肩を後ろに引いて戻しても、何時間も走るうちに、戻す力より丸まる力のほうが勝ってくる。
腰は座面に固定されたまま、上半身だけが前に落ちていく。
板場の覗き込みとも畑の日よけとも違う、荷重のかかり方だ。

いまは、画面に沈み込む姿勢が新しい丸まり方をつくる

デスクでモニターを見るとき、椅子に浅く腰掛けて画面のほうへ体ごと沈み込むことがある。
板場のように覗き込む理由があるわけでも、畑のように日差しを避けるわけでもないのに、結果として同じような丸まった背中になる。

違うのは、これといった理由がないまま丸まっていることだ。
板場も畑もトラックも、丸まるだけの必然があった。
いまの丸まりには理由がなく、だからこそ意識して戻さないと戻らない。
椅子の背もたれを使い切ることを先に決めておくだけでも、違うと思う。

道具は「戻す合図」

骨盤を立てて座面の傾きを変えるクッション、背中に当てて丸まりを物理的に押し戻す矯正ベルト、仕事をしながらでも着けられる薄手のサポーター。
どれも猫背を治す道具というより、丸まっていることに気づかせる道具だと思っている。

板場・畑・トラックでは、丸まる理由がはっきりしているぶん、伸ばすタイミングも分かりやすい。
理由のないまま丸まるデスクの姿勢こそ、外から気づかせてくれる仕掛けが要るのかもしれない。

痛みやしびれがあるときは、自己判断せずに医療機関で診てもらってほしい。

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