2026.09.23 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット59,693 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

新聞紙のキャンプでの使い道|火をつけるためだけに積むには、もったいない

焚き火用に積む新聞紙は、火以外にも使い道が多い。
板場と畑とトラック、それぞれの現場で別々の使い方をされてきた紙だ。

焚き火の着火用に、新聞紙を一束だけ車に積む人は多いと思う。

火をつけるためだけに持っていくには、もったいない紙だ。
水を吸う、汚れを受ける、包む、拭く。
キャンプの荷物の中で、ここまで役目の多い消耗品はあまりない。

僕は寿司屋と農業と長距離トラックで働いてきた。
どの現場でも新聞紙は身近な紙で、使われ方は現場ごとにばらばらだ。

板場では、水気を取るもの

寿司屋や魚屋では、下ろした魚を新聞紙で包む使い方がよく知られている。

下ろした魚をそのまま冷蔵庫に入れると、表面の水気で身がふやけやすい。
ラップでぴったり包むと、今度は逃げ場のない水がそこに溜まる。
新聞紙は水を吸って、そのぶんだけ湿って、あとは乾いていく。
包んだものの水分を、少しずつ持っていってくれる。

ただ、身に直接は当てない。
インクが移るのを避けるために、間にさらしやキッチンペーパーを一枚はさむのが普通だ。

包むというより、湿ったままの時間を短くするための紙なんだと僕は思う。

畑では、野菜をしまうもの

農家や家庭菜園では、新聞紙は保存の道具になる。

土のついた大根や里芋は、洗わずに新聞紙でくるんで、立てて置く。
畑に生えていたときと同じ向きで置くと長もちしやすい、とよく言われる。

包み方には二通りある。

根菜は乾いた新聞紙でそのまま。
葉物は、新聞紙を軽く湿らせてから包む。
しなびるのは水が抜けるからで、そこだけ足してやればいい。

直売所で買った野菜を持ち帰るときにも、そのまま使える方法だ。

トラックでは、ガラスを拭くもの

車の窓拭きに新聞紙を使う話も、昔からよく聞く。

フロントガラスの内側は、しばらく乗っていると膜が張ったようになる。
布で拭くと繊維が残りやすく、拭いた跡が夜のライトで浮き上がる。
新聞紙を軽く湿らせて拭き、乾いた新聞紙でもう一度なでると、跡が残りにくいと言われている。

足元に敷く使い方もある。
雨の日に泥のついた靴で乗り込むと、床のマットがなかなか乾かない。
新聞紙を敷いておいて、汚れたら替えればいい。

キャンプでは、火より先に靴と袋に使える

キャンプでいちばん役に立つのは、たぶん靴だ。

雨で濡れた靴の中に、丸めた新聞紙をぎゅっと詰めておく。
水を吸ったら取り替えると、朝までにかなり水が抜ける。
暖房の前に置くより、型が崩れにくい。

次がゴミ袋の底。
生ゴミの汁が袋の底に溜まると、持ち上げたときに嫌な思いをする。
新聞紙を二つ折りで底に入れておくだけで、汁を受けてくれる。
においも少しましになる。

火をつけるのに使うときは、丸めすぎない。

ぎゅっと丸めた新聞紙は、外だけ燃えて中が残りやすい。
棒状にゆるくねじって、すきまを作ってやると、火が上に抜けていく。

やらないほうがいいこと

焚き火台の下に敷かない。
落ちた炭や火の粉で、敷いた新聞紙そのものが燃える。

食べ物に直接あてない。
いまの新聞インクは大豆油を使ったものが主流だと聞くけれど、僕は自分で確かめていない。
確かめていないことは、大丈夫だと言わないことにしている。
間に一枚はさむだけで済む話なので、そこで悩む必要もない。

新聞を取っていない家のほうが多い

いまは新聞を取っていない家も多いと思う。

コンビニで一部だけ買って、読まずに畳んで車に積む人もいる。
読み終わったら捨てるものだったはずが、使うために買うものになっている。

スーパーのサッカー台に置いてあるロール紙や、通販の梱包に入っている紙で代わりになることも多い。
ただ、あれは水をあまり吸わない紙が混じっている。
水を吸わせたいのか、汚れを受けたいのか、火をつけたいのかで、向く紙が違う。

新聞紙が便利なのは、その全部をそこそこの成績でこなすからだと思う。

板場では水気を取るもので、畑では野菜をしまうもので、トラックでは窓を拭くもの。
同じ紙が、現場が変わるたびに別の道具になる。

読み終わった紙が、まだ二回は使える。
そう思って畳んでおくと、キャンプの荷物が一つ減る。

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