2026.09.23 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット59,693 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

スマホに打ち込んだメモほど、あとで思い出せない

思い出したいメモだけは、胸ポケットの小さなノートに書くという手がある。
手で書くと、書いた場面ごと残りやすい。

信号待ちのあいだに、ふっと何か思いつくことがある。
忘れないうちにと親指でメモを打ち込んで、青になったら発進する。
そういう使い方をしている人は多いと思う。

あとで、そのメモを頭から読み返してみる。
何の話だったのか分からないものが、けっこう混じっていたりする。

手で書いたほうだけ、場面ごと残っている

不思議なことに、同じようなことでも紙に書いたものは思い出しやすい気がする。
字が斜めに流れていれば、急いでいたんだなと分かる。
隅のほうに小さく書いてあれば、たぶん誰かと話しながら書いている。

スマホのメモは、どれも同じ顔をして並んでいる。
文字の大きさも行の間隔も全部いっしょだから、手がかりが本文の中にしかない。
人は、書いた内容より「どんなふうに書いたか」のほうで覚えている部分もあるのだと思う。

大きいノートを持つと、書かなくなる

いい紙のノートを買って、ほとんど白紙のまま一年が過ぎる、というのはよく聞く話だ。
大きいと、きれいに書こうとしてしまう。
きれいに書こうとすると、手が止まる。

だから選ぶなら、胸ポケットに入るくらいの小さいのがいいと思う。
一ページが小さいから、三行も書けば埋まる。
埋まると、なぜか次のページに進みたくなる。
この「すぐ埋まる」が効いているのだと思う。

表紙が硬いと、立ったまま書ける

選ぶときに効いてくるのは、実は表紙の硬さだ。
ぐにゃりと曲がるタイプは、机がないと書けない。

もともと屋外で測量をする人が使っていたものは、表紙が板のように硬い。
片手で持って、そのまま立って書ける。
車の脇でも、焚き火の前でも、姿勢を変えずに書き足せるのがありがたい。

中身が方眼になっていると、字も図もどちらもいける。
地図みたいなものを描き殴るときに、これがずいぶん効く。
値段も一冊数百円なので、汚す前提で持ち歩ける。

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スマホをやめる必要はない。
予定と買い物のリストは、そちらのほうが向いている。

ただ、あとで読み返して何かを思い出したいものだけは、手で書く。
忘れてもいいことと、忘れたくないことを、道具のほうで分けるわけだ。
うまく言えないけれど、僕はこの分け方がいいと思う。

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