2026.09.15 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット46,522 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

知らない土地のラジオを、つけっぱなしにして走っている

長い距離を走る日は、音楽を止めてラジオに変える。
その土地の人にしか届いていない声が、車の中に流れ込んでくる。

高速を降りて、知らない県道を走っているとき。
僕はたいてい、音楽を止めてラジオに変える。

スマホには聴きたい曲がいくらでも入っているのに、なぜかそうしたくなる。
たぶん、自分で選んでいない音が聴きたいんだと思う。

その土地の人にしか届いていない声

地方のFMは、驚くほど生活に近い。
今夜の花火大会の駐車場がどこか、明日の朝は霧が出るかもしれない、あの峠はいま片側通行だ。
全国向けの番組では流れない話が、ふつうの顔で流れてくる。

電話をかけてきたおじさんが、畑の話を延々としていたこともあった。
パーソナリティも困りながら相づちを打っていて、僕は運転しながら笑っていた。
その土地の空気は、景色より先に音で入ってくるのかもしれない。

電波が弱くなる瞬間がいい

山あいに入ると、声が砂に埋もれていく。
少し進むと戻ってきて、トンネルで完全に切れる。
この不安定さが、僕はきらいじゃない。

いつでも同じ品質で届くものに慣れすぎて、届かないことがある音の贅沢さを忘れていた気がする。
受信できる範囲にいる、というだけで、少しその土地とつながっている感じがする。

夜のAMは、距離が伸びる

日が落ちてからのAMは、電波が遠くまで届く。
山の駐車場に停めて、まったく知らない都市の放送を拾ったことがあった。
聞いたこともない地名の交通情報を、自分とは関係のない場所の話として聞いている時間。
あれはちょっと不思議な心地よさだった。

スマホでもラジオは聴ける。
ただ、通信が切れる場所ほどラジオの出番なわけで、それなら小さな受信機を一台積んでおくほうが理にかなっている。
防災用として売られているものが、そのまま車中泊の相棒になってくれる。

楽天で人気のポータブルラジオ

ストアリンクにはアフィリエイト広告を含みます。
Amazonストアで愛用ギアをまとめて見る

PRこの記事には楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

音楽は、自分の内側を確かめる時間だと思う。
ラジオは、外側とつながる時間なのかもしれない。
次に長い距離を走る日も、僕はきっと周波数を合わせている。

スタンプラリーに挑戦する 行った場所・気になる場所は、現地チェックインでスタンプに残せます。 みんなのコースを見てみる 会員が作ったスポット巡りのコースを都道府県から探せます。自分だけのコースも作れます。

よりみちコラム一覧へ戻る