目の疲れの原因は、仕事によって全部違っていた|板場は近く、畑はまぶしさ、トラックはまばたき、いまは乾き
モニターを見続けたあと、目の奥が重くなっていることに気づいた。
板場・畑・トラック・いまのデスクワーク、四つの仕事で目の疲れ方はどれも別だった。
モニターを何時間も見たあと、目の奥がじんわり重くなっていることに気づいた。
板場・畑・トラック・いまのデスクワーク。
四つの仕事を振り返ると、目の疲れ方はどれも別のものだった。
板場では、近くにピントを固定し続けていた
刺身を引く、細かい飾り切りをする、盛り付けの色合いを見極める。
板場の仕事は視線がずっと手元の数十センチ先に固定されていて、蛍光灯の下でわずかな色の違いを見分け続ける仕事でもあった。
閉店後、外に出て遠くの信号を見ても、しばらくピントが合わなかった。
近くを見る筋肉を一日中緊張させたままの疲れ方だった。
畑では、まぶしさと砂ぼこりに疲れていた
屋外の仕事は日差しの強さがそのまま目に来る。
麦わら帽子のつばだけでは照り返しまでは防ぎきれず、気づくと目を細める癖がついていた。
風の強い日は砂ぼこりも加わり、涙で流すことで目を守る仕事もしていたのだと、あとから知った。
疲れというより、常に光量オーバーの状態にさらされ続ける疲れ方だった。
トラックでは、まばたきの回数が減っていた
夜間走行では対向車のライトに目を慣らしながら、同時に遠くの標識や信号を見続ける。
緊張しているとまばたきの回数が減ることをこの仕事で知った。
長距離を走り終えたあと、目が乾いて開けているのがつらい感覚があったが、当時はそれを「疲れ」としか呼んでいなかった。
いまは、近さと乾きの組み合わせだった
デスクワークの目の疲れは、板場の「近くに固定」とトラックの「まばたきが減る」の合わせ技だと気づいた。
モニターとの距離が近いうえに、画面に集中するとまばたきの回数がさらに減る。
ブルーライトという言葉に気を取られがちだが、自分の場合は乾きとピント固定のほうが実感として大きい。
いまは一時間ごとに遠くを見る、蒸気で目もとを温める、意識してまばたきを増やす、の三つを組み合わせている。
板場で覚えた「近くに固定する疲れ」、畑で覚えた「光量オーバーの疲れ」、トラックで覚えた「乾きの疲れ」。
四つとも原因が違うから、対策もひとつには絞れない。
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