窓の結露とカビの対処|乾いた雑巾や掃除機は逆効果。札幌市は、ふき取り方まで書いている
結露した窓のカビを、乾いた雑巾でこすったり掃除機で吸ったりすると、胞子が飛び散ってかえって広がる。
札幌市と東京都の公開資料から、ふき取り方と湿度の目安を整理した。
朝、窓ガラスに水滴がびっしりついている。
ついでにサッシの隅に、黒いものが見える。
そこを乾いた雑巾でこすったり、掃除機で吸ったりするのは、実は避けたほうがいいやり方だ。
札幌市の「結露・カビ対策」のページには、その理由とふき取り方まで書いてある。
この記事は、札幌市と東京都の公開資料を読んで、僕が理解した範囲で整理したものだ。
自分の家で試して確かめた話ではないので、効き目の数字は書いていない。
結露は、冷たい面に触れた空気が水になる
札幌市は、結露を「空気が冷たい窓ガラスや壁などの表面に触れて温度が下がり、空気中の水分が水滴となる現象」と説明している。
結露はカビを繁殖させたり、家屋を傷めたりする、とも書かれている。
水滴そのものより、水滴が長く残ることが問題になる。
起きやすい場所の話も具体的だ。
人のいる部屋だけを暖房すると、暖かい空気が暖房のない寒い部屋へ流れ込み、そこで冷やされて結露する。
押入れの中や家具の裏側のように、空気が動かず冷えやすい場所でも出やすい、と書かれている。
カビが好む環境は、室温20〜25℃・湿度70%以上
同じ札幌市のページに、カビの好む環境として、室温20〜25℃、湿度70%以上という目安が載っている。
温度は暖房のきいた部屋とほぼ重なる。
そこに窓の水滴で湿度が上がる条件がそろうと、増えやすくなるということだ。
東京都の「室内環境対策(ダニ・カビ)」では、室内の湿度を60%以下にするよう勧めている。
梅雨時は除湿機を使い、冬でも過剰に加湿器は使わない、という書き方だ。
乾燥が気になる季節でも、加湿しすぎが結露とカビの入口になる。
乾いた雑巾と掃除機は、胞子を飛ばす
ここが今回いちばん知っておきたい点だ。
札幌市のページは、カビを見つけたときの除去について、次のように注意している。
- いきなり乾いた雑巾でふいたり、掃除機をかけたりすると、カビの胞子が飛び散ってかえって広がる
- いきなりスプレータイプの薬剤をふきかけるのも同じ
- 繁殖した箇所は、よくしぼった雑巾で静かにふき取る
東京都の資料にも、カビの胞子は飛散しやすく、カビの胞子や菌糸自体がアレルゲンになる、と書かれている。
見た目をきれいにしたくて勢いよくこするより、ぬらしてしぼった雑巾で静かにふくほうが筋が通っている。
カビ取り剤を使うときの注意
市販のカビ取り剤を使う場合も、札幌市は注意点を挙げている。
- 塩素系のカビ取り剤と酸性タイプの洗浄剤を混ぜると塩素ガスが出て危険で、絶対に一緒に使わない
- 作業中は換気をする
- 薬剤で壁紙が変色することがあり、完全に取れない場合もある
- 被害が大きいときは専門業者に頼む
そして、除去したあとが大事だと続く。
元の環境のままだと短期間でまた繁殖するので、風通しをよくして、カビが生えていた場所を乾燥させる、と書かれている。
水滴を出さないための置き方
札幌市のページで、すぐ真似できそうなのはこのあたりだ。
- 炊事中や入浴後は必ず換気する
- 家具と壁の間をあけて、空気のよどみを作らない
東京都の資料は、天気の良い日の換気が、湿度を下げるいちばん有効なカビ予防だとしている。
窓の水滴を毎朝ふくだけで終わらせず、湿気が増える場面を減らすほうが、結局は手間が少ないと僕は考えている。
僕の考え
結露した窓を見ると、つい目の前の水滴をふくことに気が向く。
でも資料を読むと、順番は逆に近い。
先にカビを見つけたら、乾いた道具では触らない。ぬらしてしぼった雑巾で、静かにふく。
水滴の少ない朝にするために、湿度計を一つ置いて60%を目安に見る、というのが、僕が試してみようと思っているやり方だ。
まだ試していないので、効果があったかどうかは書けない。
冬の暖房まわりの話は、石油ストーブの上に洗濯物を干さない話にも書いた。